ClinCheck指示内容リスト
・ 移動パターン別用語集・
注意点
このクリンチェックの指示内容について、個人で使用する場合は基本OKですが、 公共の場合(講演会、書籍等)に引用して使用する場合は、この文章の開発、監修の世界一クリンチェックをやっている天才「矯正認定医 石亀勝」先生に一言許可を頂く必要があります。
その際は堀米までメールを頂ければ石亀先生の連絡先をお伝え致します。
< 基本指示内容 >
①上顎のすべての歯の移動は、ステージ#1より開始してください。
②下顎のすべての歯の移動は、ステージ#1より開始してください。
③上下顎1番と2番以外の歯で、最適アタッチメントの位置と形状を再検討してください。
④構成咬合位でのバイトスキャンを行ってますので、口腔内スキャンを元にセットアップを行ってください。(口腔内写真が中心咬合位となっている場合、口腔内写真を参考にバイトを修正してくることがあります。)
< 拡大 >
⑤上下顎犬歯間幅径をそれぞれ、○mm追加拡大してください。
一旦、上顎前歯がフレアアウトしても良いので、ステージ#1より、上顎両側3番の側方拡大を行いながら上顎4前歯の捻転改善を開始してください。
⑥上下の犬歯間幅径を広げて、上顎両側1番をあと○mm舌側へ引っ込めてください。
⑦上下顎歯列弓を側方へ○mm拡大追加して下さい。
ステージ#5から#19までの間、上下顎4,5,6,7番に関しては側方へのみ3mm拡大してください。(ステージ#は、拡大量によって決定してください。)この際、4,5,6,7番はそれぞれ連結しているブリッジのように1ブロックとして移動してくだい。また、側方以外への移動(移動しすぎた歯の修正や不足分の追加移動)は、#20以降で行うように設定してください。
⑧ステージ#5より上顎の側方拡大を行い、ステージ#19までに前歯部の逆被蓋を改善するように設定してください。
< 圧下 >
⑨下顎前歯の移動(圧下)は、下顎4前歯→下顎両側3番、の順に3ステージ毎に交互に移動させてください。
⑩下顎前歯の移動(圧下)は、下顎両側1番→下顎両側2番→下顎両側3番、の順に3ステージ毎に交互に移動させてください。
⑪下顎前歯は挺出させずに圧下のみでレベリングしてください。
⑫下顎前歯の圧下をステージ#○○より開始してください。
⑬前歯の圧下と臼歯の挺出を行ってください。
⑭上顎前歯を後上方へ圧下してください。
⑮上顎4前歯へバイトランプを設定してください。また、バイトランプの位置は下顎前歯最終位置の切縁の高さに常に一致させてください。
< レベリング >
⑯ステージ#1から、上顎前歯のレベリングを開始してください。
ステージ#1より上顎前歯の捻転改善を行うように設定して下さい。一度唇側へフレアアウトしても大丈夫です。
⑰咬合関係は無視して辺縁隆線の高さを揃えるように、上下顎それぞれレベリングのみ行うように設定して下さい。
レベリングは、咬合接触よりも辺縁隆線の高さを揃える方を優先してください。
⑱全ての歯を垂直的に同一方向(圧下のみ、挺出のみ)へのみ移動させることは不可能です。必ず、どこかに0mm、もしくは圧下と挺出が混在するように設計してください。
⑲主に下顎前歯を圧下してレベリングを行って下さい。
< 遠心移動・リトラクション >
⑳上下顎大臼歯の遠心移動を行う前に、まずはステージ#○○から上下顎歯列を左右対称のU字型のアーチに改善してください。その後で、2級の近遠心的改善を行うように設定してください。
㉑上顎臼歯の遠心移動は、7→6→5→4→3→4前歯、の順にオーバーラップさせずに移動してください。
㉒上顎前歯が前突しない様に、上顎臼歯を遠心移動して下さい。
上顎前歯のリトラクションをステージ#○○までに完了するように設定してください。
㉓上顎前歯のリトラクション時は、上顎両側3番→上顎4前歯、の順に3ステージ毎に交互に移動させてください。
㉔下顎前歯に合わせて上顎前歯をリトラクションし、上下顎前歯部で咬合接触するように設定して下さい。
㉕上顎大臼歯を遠心移動させる代わりに、ディローテーションさせて大臼歯近心面にスペースを作ってください。
㉖上顎大臼歯の遠心移動は3mm以内でかつ最小限にしてください。
㉗上顎大臼歯の遠心移動を行わない代わりに、下顎骨のエラスティックジャンプによって上下顎前歯部で咬合接触するようにオーバージェットの改善を行ってください。
㉘上顎4前歯のリトラクション中に舌側傾斜しない様に、上顎4前歯にパワーリッジを設置してルートリンガルトルクを加え続けてください。(旧指示内容:上顎4前歯のリトラクション時には、常に4度のルートリンガルトルクを加え続けてください。)
㉙下顎大臼歯の遠心移動によって前歯の反対咬合の改善を行ってください。
㉚下顎両側3番と下顎4前歯を、3ステージ毎に交互に移動してください。
㉛下顎臼歯は遠心移動を行わないでください。
< オーバジェット・オーバーバイト >
㉜オーバージェットとオーバーバイト共に、量を半分に減少してください。
㉝上顎前歯は唇側へ移動しないように設定してください。
下顎前歯の歯軸は舌側へ傾斜させないでください。その代わり上顎前歯を最大限に唇側傾斜させて被蓋改善してください。最終的なオーバージェットとオーバーバイトは共に、最小限の+○mm程度で十分です。
㉞下顎4前歯の位置は変えずに、上顎前歯を唇側傾斜させて被蓋改善を行うように設定してください。
なるべく上顎前歯は唇側へ移動させない代わりに、大臼歯の遠心移動を行うように設定してください。
㉟治療早期の段階で前歯部逆被蓋の改善を行って下さい。
< 大臼歯アンカーロス(近心移動) >
㊱上顎6前歯のリトラクション完了後、5番→6番→7番、の順にオーバーラップさせずに近心移動してください。
㊲上顎6前歯のリトラクション完了後、5番→6番→7番、の順に3ステージ毎に交互に近心移動させてください。
㊳上下顎両側臼歯の近心への移動は、上顎前歯のリトラクション完了まで行わないでください。
㊴上顎臼歯の近心移動は、ステージ#○○から#○○で完了するように設定してください。
㊵下顎臼歯を近心移動させて、1歯対2歯の緊密な臼歯部咬合にしてください。
㊶上顎大臼歯は近心へ移動しないようして設定してください。
< 咬合 >
㊷上下顎前歯を咬合接触するように設定してください。
㊸上顎6番の近心舌側咬頭頂を下顎6番の中央窩と咬合接触させてください。
㊹臼歯を1歯対2歯の緊密な咬合に設定してください。
㊺上顎両側5番遠心面と下顎両側6番近心面が咬合接触するように設定してください。
㊻犬歯、第1小臼歯において、1歯対2歯の咬合関係を確立してください。この際、切端咬合になっても大丈夫です。
㊼下顎骨の側方偏位は、エラスティックジャンプで改善して下さい。
㊽上顎前歯が一旦フレアアウトしても良いので、なるべくステージ#○○までに急いで上顎2番と下顎2、3番の逆被蓋を改善するように設定してください。
㊾最終的には、上顎前歯は初診時よりも舌側へ引っ込んだ位置に設定してください。
㊿6番はアングル1級となる様に咬合させてください。
(51)前歯は切端咬合になっても大丈夫ですので、咬合接触させてください。
(52)上顎にスペースが残る場合は、上顎両側4番を近心へ捻転させてスペースをなるべく閉鎖してください。
(53)最終的にスペースが残る場合は、両側2-3番間に集約してください。
< 正中 >
(54)上下顎正中を一致させてください。
(55)下顎正中は、上顎正中に一致させてください。
(56)上顎正中は、下顎正中に一致させてください。
(57)上顎正中を右へ○mmずらしてください。
(58)上顎正中を左へ○mmずらしてください。
(59)治療開始前の下顎正中の位置を維持してください。
(60)下顎正 中に上顎正中を一致させてください
< IPR >
(61)全てのIPRは、ステージ#○○に設定して下さい。
(62)全てのIPRは、最終ステージ#○○の次のステージに設定して、これ以降はIPRした歯のみの移動を行って治療を完結する様に設定してください。
(63)上顎のIPRは、全てキャンセルしてください。+のオーバージェットが残っても大丈夫です。
(64)治療早期に上顎前歯部の叢生改善を優先する為、IPRと歯列拡大をステージ#5から開始してください。
(65)右上1番の歯冠幅径が左上1番と等幅となるようIPRを最終ステージに設定してください。
< 抜歯 >
(66)上下顎両側8番は、治療開始前に抜歯します。
(67)上顎両側4番は、ステージ#5のsetまでに抜歯します。(Phase 2)
SI・ショートインプラント >
(68)上下顎両側6番の近心部分へスクリューインプラントを設置しますので、上下顎両側6番の近心への移動は上顎前歯のリトラクション完了まで行わないでください。ただし、上下顎両側6番の側方や垂直的な移動はステージ#1より行っても大丈夫です
< 将来補綴予定 >
(69)○番の欠損部分は、いずれインプラントを設置できるように、7mmのスペースを作ってください。
(70)上顎両側2番の矮小歯は、歯冠補綴を行う予定ですので、上顎両側1番と2番の間、2番と3番の間にそれぞれ1mmずつスペースを作ってください。