㉓・E・クリンチェック
⑤交差咬合・開咬・上顎・下顎前突の
指示内容
(ワード)
交差咬合(右側の場合)
㉓上顎右の6番の頬側と下顎右の6番の舌側にボタンカットを入れてください。上下顎の右の6番は舌側に回転と圧下を加えて正常な咬合に戻してください。
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❶7番が交叉咬合の場合は、6番は7番に変えてください。
必ずボタンを付けて、患者 が毎日掛け直すように「ゴム」を渡します。
7番の1歯丸まる咬合していない(上顎の口蓋側の面と下顎の頬側の面があたり、 咬合面では全く噛んでいない)完全な交差咬合の場合は
「ゴム」を掛けないと治りません。
(6番の交差咬合は、拡大してゴム無しで改善する場合はがほとんどです)
❷交叉咬合が上下逆(上顎右の6番がが完全に頬側・下顎右の6番が完全に舌側)の場合はこの逆になるように考えて指示します)
❸上下顎の7番でよくありますが、完全に1歯丸ごとに交差咬合し咬合面が接触していない場合があります。この場合、最初は咬合面にボタンを付け、マウスピースシートの咬合面に穴をあけます。歯が起きてきたら、この歯の舌側につけるようにします。
次のスライドで交差咬合の症例を載せています⇓
開咬
㉟#1から#OOまで上顎の7番・6番を順番に圧下していってください。またその2つの歯に口蓋側(頬側)にボタンカットを入れてください。
㊱上顎7番6番の圧下が終わったら、5番・4番は同時に圧下してください。
㊲上顎の臼歯を圧下する際は、その歯が圧下する時のみ、ボタンカットを入れてください。またその歯にアタッチメントもつけてください。移動が終わったらボタンカットは取ります。
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❶下顎を圧下する場合は、上を下に変えてください。
❷開咬は上下を基準の6-6間(舌側面の最大豊隆部の左右の距離)を36㎜~40㎜に拡大して、この圧下の文章を入れればSI(ショートインプラント)なしても、ほとんど治ります。
それでも臼歯部が高い場合は、上顎の7番・6番・45番の順番にSI(ショートインプラント)を口蓋に打って圧下の補助にします。SIを打っている症例を下に載せています。(下の場合は上を下に直す)
❷7,6,5・4番の順にボタンカットを入れて、歯の口蓋側に金属ボタンを付け、ゴムの一番短いもので歯を圧下してきます。
本当に良く歯は圧下します!
❼上の歯の7番だけ、7・6番だけ、4・5番も加えるか?は、治療の経過を見て決めてください。
❽上顎でなく下顎の7番・6番の圧下もできます。ですが7番の圧下の条件が厳しい場合が多いです。7番は8番を抜いて遠心に移動させた方が楽です。
6・5・4番は比較的容易にできます。
次の次のスライドで開咬の症例を載せています⇓
上顎前突・下顎前突の場合
㉜エラスティックジャンプで上下顎骨を近遠心的に変化させないでください。
*上顎前突・下顎前突はクリンチエックの最初か最後の方でかなりの確率で「しれっと」上下顎のどちらかをジャンプさせてきます。
患者さんが、顎をジャンプさせてくるか?予想できる場合は
ジャンプさせます。
< 顎間ゴム・エラスティックジャンプ >
(79)エラスティックジャンプで下顎骨を近心へ移動して、3番と6番を1級関係にしてください。
(80)下顎骨の側方偏位は、エラスティックジャンプで改善して下さい。
「しれっと」の動画が見たい方は堀米までメールください。
動画を送ります。
この症例は交差ゴムの必要は無く拡大だけで治りました
7番に多い完全な交叉咬合
ゴムはTOMYのH3が良いです
患者さんにゴムほかける練習をしてもらいます。
交叉咬合の下顎は舌側の幅がないことが多いです。
その場合は咬合面の舌側につけます。
必ずエッチングしてください。
今まで咬合接触した事が無いのでメタルフックが強固に歯面にくっつきます
最初だけ咬合面に着け、歯が起きてきて
舌側にスペースが出来たら舌側に着けます
インビザライン矯正の症例②
前歯部が全く咬まない
開咬の症例です。
この症例は治療に1.6年かかりました。
SI(ショートインプラント)を全く使用していません。
インビザライン矯正は開咬は得意です!
マウスピースを入れると上下のシートの厚さで
臼歯部を常時に圧下させるように咬むからです。
拡大と圧下の指示だけで治るケースがほとんどです。
ワイヤー矯正よりインビザライン矯正の方が
開咬の治療は得意です。
インビザライン矯正の症例⑰
上顎前突・開咬(非抜歯)
ビフォー
(最初はもっと開咬していました・これは開咬が改善した状態の
インビザラインスタート時の写真)
SI(ショートインプラント)とを打ち上顎7番・6番の
順番に圧下して咬合平面を改善しました。
口蓋のSIは斜めに打たないとやりにくいです。
上顎の6番7番はかなり良く引っ込みます!