⑪ここで脱線・なぜか矯正のホームページなのにインプラントの話。これだけはどうしても言っておきたいので載せました。
ストローマン・インプラントがなぜ予後がよいのか?
なぜ歯周病に強いのか?
これまで35年間の歯科の臨床時代に
ストローマン、ノーベル(ブローネンマルク)、スプライン(ZimVie)、カムログ、ケンテック、オステム、AQB、等々いろいろなインプラントを埋入してきました。
他のインプラントと比べて
ストローマン・インプラントがなぜ予後が良いのか?というと
(ストローマン・インプラントの利点)
❶「骨に着く粗造なチタンのインプラント体」と
その上の「研磨した銀色のチタンの部分」の機械接合が
「神レベルに精密」
だからです。
またこの銀色のチタンの研磨部分は
❷「歯肉をよけさせる形で歯肉を圧排」して
プラークが入りにくのです。
また
❸「アバットメント(コア)は1パーツ」です。
ねじが外れてくるトラブルが少ないのです。
(左)ストローマン・インプラント体 ・(右)ア バットメント(コア)
対して他のインプラントの欠点は
1⃣骨に埋まるインプラント体の上は
これにピッタリな既製品(赤の←に入れる)
を入れたとしても、この接合部にごくごく小さな「ラグ」(誤差)が出てしまいます。人の手でここの結合を作るからです。
「最初から機械により神レベルで接合されている」ストローマンには到底かないません。
2⃣研磨面の形はインプラント体と同じ幅で歯肉をよけずプラークの侵入を許します。
3⃣「アバットメント(コア)は2パーツ」です
友人の歯科医師が、インプラント専門(ストローマンが主)の歯科医院に勤めているのですが、ストローマンにもこの2パーツタイプ のアバットメント(コア)があります。毎日のように2パーツタイプ のねじが緩んでくる患者さんが来るそうで、友人はこの「ねじ絞め」がその医院の主な仕事らしいです。
その医院はそれほどインプラントを入れた患者さんが多いのがすごいですが、、、。
ストローマンの「骨に着く粗造なチタンのインプラント体」の上を
人の手でやる他のインプラントと同じタイプ
これは前歯部の審美でメタルの銀色が目立たなくするために「止むを得ず」やります。ここを歯周炎で歯を失った人には禁忌です。プラークコントロールが完璧な方のみやります。臼歯部は絶対に一番最初のタイプです。
アゲイン❶ (再度)
「骨に埋める粗造なインプラント体」と「銀色の研磨したチタン部分」のつなぎ目が完璧か?
左のストローマン・赤↖は、インプラント自体・最初の製品自体から「神レベルの機械研磨」で接着しています。それをストローマンのスタッフが
バーゼル(スイス)の工場の広い個室で数人でしつこく検査しています。
私はスイスに行ってこれを確認して来ました!
右のノーベル・青↖は、骨に埋まったインプラント体の上に、人の手でアバットメント(コア)(それも2パーツ)を着けなければなりません。
これが既成のアバットメントだとしても人力です。きちんと「ラグ」(誤差)なく
付いてるか?レントゲン撮影しても確認が難しいです。
ストローマンにもこのタイプがありますが後のページで解説しています。
★「左」は機械で極精密です。ストローマン・インプラントの商品を出荷する最後にストローマン工場の従業員が「完璧か?」を確認しています。
☆右は既成のアバットメント(コア)ですが、 人の手で人工的にネジを締めます。これは 着けたあと、X線で必ず確認が必要です。それもいろんな方向から!
「う蝕」・「歯周病」・「歯の破折」が歯を失う3大原因です。
そのうち歯周病が1番(37.1%)の歯を失う原因です。
❶インプラントは人工物なのでう蝕になりません。
❷インプラントは98%チタン製なので壊れてきません。インプラントの上物の補綴物は消耗品なので、 それ相応に 壊れて来ますが、、、。
❸インプラントは歯を失う原因の
「歯周病」を再度起こさないインプラントが良いのです。
そもそも歯周病で歯を失った人が「改心して今日から歯を磨く」ようになっても、それまで数十年にやってきた「歯磨きの悪い癖」が治っていない場合がほとんどです。
だから「歯を磨けない人のためのインプラント」を選択しなければならないのです。
インプラントに関して
下顎6・7のインプラント2本は浸麻含めて
10分(1本は5分)で埋入を終えます
CTで骨を確認して「ピンポイント埋入」をしています。
フラップ(歯肉切開)はしません。だから糸で縫うことはなく、
術後の痛みがありません。
ストローマン・インプラント症例❶
下記の写真は
上顎右は天然歯2・3番とインプラントの連結予後21年!
インプラントと失活歯をつなぐとすぐ外れる場合がありますが
インプラントと天然歯とつなぐと持ちます
上顎右のインプラントは骨がある所を狙って交差埋入しています。
上顎左の2,3番の天然歯とインプラントの連結は8年経過。
下顎の左右のインプラントは埋入から15年経過
2004年(21年前) ・上顎右のストローマン埋入
2010年(15年前) ・下顎左右のストローマンとノーベル(右下3番・5番)埋入
2017年(8年前) ・上顎左のストローマン埋入
下顎の右を見てください。
ストローマンインプラントとノーベルインプラントを
同時に同条件で埋入したのにも関わらず
1年でノーベルインプラントは歯周病
を起こしました
当時ノーベルインプラント最新製品が出たばかりで当時はこれが一番良いだろうと思っていました。もちろん患者さんからの承諾は得ています。
患者さんからここのお金はもらっていません。
同じ部位に同じ条件で埋入したストローマンとノーベルのインプラント
赤↑のノーベルのインプラントの周りは1年で骨が無くなりました
私が自ら犯したミスですが、ノーベルのインプラントにつけるアバットメント(コア)の接合部分の適合が甘かったです。ストローマンはここが精密な機械接合ですが、他のインプラントは人工的な接合にならざるを得ません。
当時もデンタル写真とパノラマ写真を撮りましたが、写した角度が悪かったのか問題に気づきませんでした。
SETして1年後にミスに気付いたいたX線のデンタル ↑
3DCT写真
下顎の右の5番のノーベル・インプラントの周りの骨がほぼ無くなりました!
ここは横からインプラントを切って除去しました。
2004年4月23日の21年前のパノラマ写真。この当時はアナログでした!
右上の8番あたりに、ストローマン・インプラントを骨のある所を考慮して交互に傾斜埋入しました、2本のインプラントはぶつかっていません。
これと上顎2・3番をつなぎました。
通常インプラントと天然歯をつなぐのは禁忌ですが21年間もってます
2025年5月21日、8年ぶりの来院。
65歳・女性・職業主婦
インプラント・口腔内はすべて問題なし!
全てインプラントは21年前から脱離は一切なし・
ストローマン・インプラント症例❷
17年前の2008年に、上顎にストローマン・ガイドを使い、ストローマン・インプラントを 1回目の手術で7本埋入しました。左上の長いインプラントは、直径4.1mmの16mmです。右上の4番・6番は交差していますがCTで確認すると3次元的にはぶつかっていません!上物の補綴物を3か月後に入れて、それから2年間はメンテナンスをして予後を見ていました。ですがそれ以降は患者は引っ越しされて来院できませんでした。その後15年ぶりに予後を見てほしいということで、2025年5月28日に来院されました。
今は「All on 4」をやられている先生がいますが、私はストローマン・インプラントで「All on 6」です。「All on4」は1本のインプラントがだめになると非常に厳しい状態になります。なので私は「4」はやりません。必ず「6」以上です。ストローマン・ガイドを使って、インプラントを骨のある所に傾斜埋入したパノラマ写真です。
ポルトガルのDrMaloが開発したAll on 4の基本コンセプト
傾斜埋入で下顎神経を避け、また4本の長いインプラントで咬合圧を分散して12本の歯を支える。私はDrMalo先生の講習会で何度も受けました。
上顎は、鼻の近くの「硬い皮質骨にインプラントを絡ませるのが成功の秘訣」と教えてもらいました。
2025年5月28日、15年ぶりの来院。66歳・女性・職業主婦
予後17年ですが1度も脱離したことは一切ありません!
現在もすこぶる調子が良いそうです。
ストローマン・インプラント症例❸
- 20年前の2005年に、インプラントを 1回目の手術で左右5本埋入しました。上物の補綴物を3か月後に入れました、それから2年間は全部白い(フルべーク)の補綴物が脱離してくることがありました。ですが一部金属が見える補綴物に変えた所、それ以降はぴったりと脱離が無くなりました。それから10年間は1年に2回のメンテナンスをして予後を見ていました。ですが患者さんは長野県に引っ越しされて来院できませんでした。その後患者さんは8年ぶりに東京に戻って来ました。久しぶりに予後を見てほしいということで、2024年10月12日に来院されました。
2024年10月12日・8年ぶりの来院・80歳・女性・主婦
下顎の左の6・7番は最初全部白い(フルべーク)でした。ところが取れてくるので、横は白く咬合面が金属のタイプに変更したところ、それからは取れてきてません。2025年6月11日にメンテナンスでおの患者さんを診ましたが
20年前に入れたインプラント・口腔内はすべて問題なし!
全てのインプラントの上の補綴物は18年前から脱離は一切無し。
現在・口腔内は絶好調だそうです。
ストローマン・インプラント症例❹
2025年6月19日・撮影
18年前の2007年に、インプラントを 1回目の手術で上顎左2本、2週間後の2回目の手術で上顎右3本埋入しました。3か月後に3回目の手術で下顎の左2本、その2週間後に下顎右の3本を埋入しました。その後上物の補綴物を3か月後に入れました、それから18年間は月に1回のメンテナンスをして来院してくださる地元の患者さんです。
ご覧の様に、上顎の左は、8番にあたる部位が3,3mmの径の長さ14mm、3番にあたる部位が3,3mmの径の16mmをピンポイントで入れています。
対して上顎の右は、骨に埋入できる可能性が有る所すべてに埋入しています。
上顎右の5番は4,1㎜の径の長さ8mm、7番は4.1径の長さ6mm、8番は4,1mmの長さ8mmの全てを
ソケットリフトして入れています
ソケットリフトした所に骨が出来てます!
2025年6月11日・3DCTで上顎洞撮影
18年前に入れたインプラント・上顎は全て繋いでいます。
全てのインプラントの補綴物は18年前から脱離は一切無し。
現在・口腔内は絶好調だそうです
ストローマン・インプラント症例❺
- 24年前に上顎のインプラント、22年前に下顎のインプラントを埋入した症例です。上顎左5番・8番のインプラントは今はそのラインナップが無い、TE(テーパードイフェクト)の径4、1mmの長さ18mm、径4,8mmの長さ14mmです。24年たった今もしっかりとBr(ブリッジ)を問題なく支えています。
- 患者さんはこの24年間必ず月一回の、メンテナンスを欠かしません。口腔内は非常に綺麗です。24年前は抜けそうだった下顎の左の④5⑥のBr現在も持っています。
78歳・女性・主婦
ストローマン・インプラント症例❻
サイナスリフト・べニアグラト・ソケットリフトもやります。
増骨は人口のカルシタイト(アパタイトα)とスプライン・インプラントの同じアパタイト系の組み合わせです。最初は結合が緩くてもくっつきます。
ですが、このアパタイトのタイプのインプラントは
P(歯周病)に弱いです。
相当・患者さんの口腔内のプラークコントロールが良くないとこのタイプは使えません。ですが最初は良く骨にくっつきます。
インプラント埋入には、最低限6mmの骨幅が必要です
狭いスペースの場合は骨造成などが必要になることがあります。
下は「アパタイト・タイプ」のインプラントです
❶チタン・インプラントと骨の間には、0.3mm以上の隙間があると骨結合が得られません。
❷HA(ハイドロキシ・アパタイト)コーティングされたインプラントでは、1.5mmの間隙があっても骨結合が期待できます。
アゲイン❷ (再再度 )
私の身内の症例
①ストローマン(純チタン系)
②ノーベル(純チタン系)
③スプラインインプラント(アパタイト系)
を同部位に同条件で同時に埋入したことが 何度かあります。
結果①のストローマンのインプラントが圧倒的にP(歯周病)に強いです。
「骨にくっつく粗造なインプラント体」とそれに続く「銀色のチタンの結合部」
とのつなぎ目が完璧な機械研磨だからです。
スイスのストローマンのバーゼルの工場を見学に行きました
近くには時計の「ロレックス」の工場がありました。
ストローマンの工場では広い個室の中で顕微鏡で
「骨に埋めるインプラント体と
銀色の部分のチタンのつなぎ目が完璧か?」
をバーゼル(スイス)の豪華な個室で念入りに検査していました
波多野先生の教え
浦和市開業・世界一のインプラントセンターを持つ
3億円の全身ヘリカルCT・技工士用とDR用の同時セミナールーム
同時通訳ルーム・画家「ミロ」の本物の絵画もある!
インプラントを成功の3つの条件
①滅菌(20坪の滅菌ルーム)これによりかなり脱離が減る!
②インプラントを圧迫して埋入しない。
むしろゆるいぐらいが良い。
適切なドリルホールをあけて骨とインプラントとの自然な血流をつくる。
③インプラント体と上部構造の接合部を完璧にする
(最初から接合部が完璧なストローマン社が良い。
スイスでは個室で精密にこだわり)
•これとおなじく、インビザラインは3番を圧下後
三日月アタッチメント▲で圧下と反対側に隙間を設けて
❶歯を自然に少し提出させさせ
❷歯と骨の自然な血流をつくる
❸歯が骨に結合しやすくやすくなる。
㉗この写真の中に、ジルコニアで補綴した歯があります。それぞれどの歯でしょうか?
一本とは限りません!①から⑤
歯髄変色時は回復に務めます。採算は度外視です。
もしもの時は腕の良い技工所を抑えておきます。
「芸能人」や「ここぞという時」はリープ・セラミック・アーツの伊藤竜馬氏に30年前から依頼しています。
ここはまさに「アート」な仕事をします!
回答は伊藤氏のホームページ(臨床例)↓