インビザラインで
⑩・「歯茎が下がった!」「歯が凍みるようになった!」
場合の原因と対処方
原因
ワイヤー矯正は最初は極々弱い「傾斜移動」です。
骨の中の動ける範囲でしか動きません。
歯が骨から出ようとしても硬い皮質骨で動きが止まってしまいます
(歯が骨の中の良い場に揃ったら強いワイヤーに変えます)
マウスピース矯正は最初から比較的強い力で「歯体移動」します。
マウスピースのシート毎に歯に同じ力がかかるのを
「シートを口に入れておく週数(日数)」で
力をコントロールします
巷の矯正医は、「1週毎」か「2週毎」のでマウスピースシートの装着日数の交換を指示します。大体が「1週毎(7日間)」で交換です。
そもそもこれが大間違いです。
大臼歯、小臼歯、犬歯、前歯は歯の面積や歯の形態が異なります。
だからこの4つは異なる適当な週、1週(7日)、2週(14日)、さらに3週(21日)、4週(28日)でシートを変えなければなりません。
無理な設計 で、シートを入れておく週数(日数)を誤ると、力の加減を誤り歯が強い力で皮質骨にぶつかっても気が付きません!
マピース矯正の欠点ですが、上顎の1番は根が皮質骨にあたり
歯髄変色を起こしてしまいます。
歯が凍みたり、歯の色が変わったり(上顎1番に多い)神経が死んだりします。神経が死んだ場合、一刻も治療を急がないと予後不良になり抜歯に至ることがあります。 これは脅しではありません。自ら「自殺」した歯の歯根の周りには、炎症が広がらないように白血球から「大食細胞」が多数出てきます。それが歯根の周りの骨を顕著に溶かすのです。「大食細胞」の例として
歯が破折した場合は急激に骨が解けてなくなります。
下の左「黒のバナー」クリック⇓(歯の破折)
安心してください!
神経が死んだ場合には良い薬があります!
下右「白のバナー」クリック⇓
歯が骨から出ないように
「クリンチエック」の綿密な計画が対処法です
対処法のクリンチエックを以下に載せます。
歯髄変色について(上顎左1番)
③通常ワイヤー矯正では、歯冠が頬側に手を広げたように
フレアするために反対側の歯根は骨内にとどまります。
ですが、マウスピース矯正の場合、歯冠は下の方に回転して行き
その逆の歯根は頬側の皮質骨にあたってしまいます。
それにぶつかった歯根が歯髄に影響を与えます。
いわゆるラビット(うさぎ)Teethになります。
CTで歯根の向きを確認する事が必須です。
(徳島大学歯学部矯正科の田中英二教授に直接教えていただきました)
2021年10月20日の歯髄変色を起こした時のCT(上真ん中を拡大)
青の⇓の力をかけて、歯を舌側に引っ込めようとしたら、歯が回転して
赤の⇓のように歯根が皮質骨にぶつかって歯髄変色を起こした
***
ワイヤー矯正は最初に歯に接着した □のブラケットの中に 細くて弱い〇(ラウンドワイヤー)をいれてスタートします。歯は歯根の三分の1を中心に小回転(傾斜)してゆっくりと骨の中を傾斜移動します。
通常ワイヤー矯正では、歯冠が頬側に手を広げたように
フレアするために反対側の歯根は骨内にとどまります。
歯を「レベリング」して歯の高低・位置を骨の良い場所に揃えます。この頃は歯も移動に慣れて、歯の周りの骨や歯根膜の代謝も活発になります。
そこでワイヤーを太くて強い□(角ワイヤー)に変えてます。歯に「トルク」をかけ骨の中を平行に歯体移動させるのです。
このようにワイヤー矯正の「歯体移動」はずっと後です。 〇ワイヤーを太くするだけで□ワイヤーを使用せず、あまり「歯体移動」 させない先生も多いです。だからワイヤー矯正では歯を移動しても
「骨から歯が逸脱せず・骨が比較的出来やすい」
ので凍みにくいのです。
ジグリングについて
下記の左の図を見てください。歯の根の3分の1を支点と歯が多方向に傾斜移動すると根尖の周りの骨を溶かします。これがジグリングです。
「CAT矯正歯科のホームページ」から⇓
それでもワイヤー矯正で4番の抜歯症例で6番を近心に移動したときは
4番5番の骨の厚さの所に6番の幅の大きい歯が入るわけがなく6番が骨から出てしまい歯茎が下がってしまいます。そうして歯が凍みだします!
「次のスライドで説明」⇓
昔は歯医者にCTがありませんでしたが
今では歯科用CTが開発され、簡単に撮影可能になりました
左は頬側・ 右 は 舌側のCT写真です
この症例は大変上手な先生がやった症例です
なぜなら4番抜歯で6番を近心移動する際にほとんどの先生は
6番の近心根を露出させてしまうからです。
4・5番の骨の径に6番の骨を滑り込ませるのは、よほど慎重に根気強く
6番を近心に動かす必要があります。
この先生はうまく6番に骨を付けています。
ここ最近、3DCTが歯科でも出てきて
骨の付き具合を逐一確認することがが可能になりました。
以下にほとんどの先生がやってしまう
6番の近心根露出
の症例です。
4番の抜歯の矯正をして
6番を近心移動させた場合のほとんどは、このように
「6番の近心根が裂開しているパターン」
です
当院の治療内容
❶麻酔をし歯茎を切開して歯の根元を綺麗にする。
❷移植する歯茎を取るために、上顎に麻酔をして移植用の歯茎を取り出す。
❸取り出した歯茎を歯の根元に合わせ糸で縫って固定する。
その際にエムドゲインを失った骨の所に入れる。
その後消毒と抜糸を行い経過を観察。
❹期間:1か月・3回の通院
❺費用:総額1320000円 (保険適用外)
内訳 ・検査0円・遊離歯肉移植術・55000円・エムドゲイン代・77000円
・リスク:歯茎下りや冷たいものがしみる場合がある。
・副作用:腫れや痛みを伴うことがある。
・(写真は他の先生の治療例を引用してます)
エムドゲインの説明⇓
これは左下の5番の無い患者さんのCTです。
6番の近心がここに移動してきたら
容易に歯が骨から飛び出ます!
今までの経験でインビザラインの4番抜歯で6番を近心移動する場合
最短で3週間(21日)・最高で4週間(28日)周期
毎にマウスピースシートの交換をします。それがうまくテントを張ってくれて大臼歯が皮質骨の中に納まる秘訣です。
インビザライン矯正の症例④
拡大のし過ぎで
前歯が骨からはみ出てきた症例
(25歳・女性・職業アーティスト)
写真を見てください。
上顎は左右の4番を抜歯しました。
下顎は抜いていません。
なぜ上顎の左右の4番は抜いたのに
下顎の左右の4番は抜かないのでしょうか?
それは、このまま前歯の下顎右の2番の歯肉が回復したら
このままで行きだめなら骨が裂開している、下顎右下2番を抜いて並べればよいからです。この方は最初から「下顎左右の4番抜歯の適応」症例です。
インビザライン矯正の症例⑦
上顎前歯部の反対咬合です。治療期間は2年です。
インビザラインの上顎に拡大庄を4か月入れました。
アフター
上顎はかなり移動しましたが、
骨はどうなっているのでしょうか?
上顎右の2番の皮質骨はそれほど裂開していません!
ここを修復するように骨ができてきます
口蓋側に引っ込んだ上顎右の4番の頬側の骨も薄くなって
歯が凍みる(HYS)ようになっています
上顎左の4番5番の舌側の
骨が一時的に無くなっています。
これも4番5番の隣の3番、6番の歯根膜と同じ高さに骨がで出来ていきます。歯根膜のテント作用です。大きく動いた歯は治療の途中に必ずCT撮影して逐一状態を確認することが大切です。
上顎右の2番は皮質骨の範囲内です!
上顎の4番・5番の移動後も皮質骨の範囲内です。
セーフ!
この皮質骨から歯がはみ出ると歯茎が下がり
歯が凍みてきます!
2025年5月1日来院・インビザラインを
やったら「歯が凍みてきた!」症例
2021年のインビザラインをやる前は
下顎の歯は凍みていませんでした
ジグリングを起こすことは問題ではありません。
こういうことは矯正では日常茶飯事です。
問題なのは「歯が凍みている」ということです
ジグリングについて
今の矯正専門医にアドバイス
この人は私の患者さんです。
また患者さんの子供さんの矯正を私が責任をもって担当しています。
ですが
私はあなた様に悪意は一切御座いません。
私はあなた様を一切・批判・批評するつもりは全く御座いません!
私は20年間、これに何度もこれに悩まされて夜も眠れませんでした。
本当につらい経験でした。
だから少しでもお役に立ちたいのです。
IPR(ストリップス)に関してはクリック⇓
「IPR削合ついて」はこの章の最後です
治療方法は簡単です。
上下顎の左右3番の位置から考えると、通常の2級です。
(隠れ3級?)
咬合は正常に改善しています。
だから臼歯部を遠心に動かす必要はありません。
まず「6か月間」・下顎のマウスピースを外し下顎はフリーにします
だめなら「9か月間」「1年間」フリーにして、歯が前の場所に移動して歯の周りの骨が回復するのを待ちます。
この場合元に戻ったか?必ずCTで確認します。
マウスピースを外した直ぐに下顎の3-3の歯の間を
少ない所で0,3㎜(各1歯自体は0.15㎜)
多い所(歯の歯と間がブラックトライアングルになっている所)
下顎右下の2・3間と下顎の左の1・2間は
0.5㎜(各1歯自体は0.25㎜)
IPR(歯間削合・ストリッピング)します。
そうして6か月間(9か月間、1年間)たったら
またインビザラインを開始します。
その際には、下顎の右下2・1番、左の1番には
「最適アタッチメント」を向こうにつけてもらいます。
インビザラインのマウスピースの装着期間は、今の週1(7日間)
から少なくとも3週間(21日)できれば4週間(28日)にします。
急がば回れ!
そうしないとジグリングを起こし皮質骨から逸脱している今の歯の骨の状態が改善しません.
頭蓋(上下顎)のCT撮影は
確認が必要なごとに撮影は必須です
(当院で無料で撮影致します。
ただし3DCTのCDへの焼き増し代は1枚1100円かかります
2021年のCT写真では、歯は骨の中だけの間を
移動するだけの余裕がありますがギリギリです。
しかも近心遠心への歯体移動ではなく
矯正で一番「後戻り」しやすい「回転」です。
移動するのには、歯の皮質骨をゆっくりと広げて骨を作ります
回転移動にじっくり時間をかけなければなりません
歯に骨由来の歯根膜があるので3-3の歯を少しずつ28日間かけながら「テント」を張るようにチームワークで皮質骨を広げます。
皮質骨が絡む移動は「28日毎」です。
*「歯の移植について」(移植のウルトラC!)参照
「黒のバナー」⇓
*また、これを無視すれば「歯髄充血」を起こします
(上顎1番で起きやすいが、下顎の1番では起きにくい)
「白のバナー」⇓
この患者さんの現在48歳の年齢を考慮すると
マウスピースを変えるのは、 早くて3週間(21日間)
出来れば4週間(28日間)周期です。
私は、45歳以降の方の矯正の場合の歯の骨の中の
移動は上図の「お肌」と同じ28日周期で考えています。
歯に骨由来の歯根膜があるので3-3の歯を少しずつ28日間かけながら
「テント」を張るようにチームワークで皮質骨を広げます。
治療例
①まず6か月間、シートを外してフリーにしておくと、元の状態に戻ります。CTで元に戻ったか?必ず確認します。戻っていなかったら、「9か月間」「1年間」フリーにします。ジグリングの跡はしばらく(1年ぐらい)消えません
以前の状態の位置に戻ったと仮定します
②そのうえで、左2番❷・左1番❸・右の2番❺をを遠心に回転させます
ゆっくりと動かし皮質骨を広げていきます
❷・❸・❺には最適アタッチメントを指示します。
マウスピースシートを変える期間は1か月(28日)毎です。
③3-3番がそろったら、右下1番❹を3-3番に並ぶように
近心に移動させます。2週間(14日)毎
この「テント」作用で前歯部がきちんと
皮質骨の中に並びます。
この患者の初診時の舌側の3DCT
2-2番の舌への移動は骨があるので問題なしです
これと同じ様な症例を解説します
初診時のパノラマ写真
初診時の3DCT・上下顎前歯部の頬側の骨の状態
初診時の3DCT上下顎前歯部の舌側の骨の状態
初診時の上顎の皮質骨の状態
初診時の下顎の皮質骨の状態
①下顎
まず#1から#4は練習のためシートを交換するだけです。
#5でアタッチメントを付けます。
この間に8番は簡単なものなら自院で抜歯します。難しいのなら大学病院に8番の抜歯依頼をします。難しい8番の抜歯は、必ずインビザラインのシートを渡してお金を頂いてから抜歯します。これより先に抜歯して、8番抜歯の世襲が大きかった場合「歯科自体が嫌になる」ケースが多々あります。
そうしてインビザランをやらなくなります。
ステイジングを見てください。赤の←は、下顎の3-3番を#1から
3番・2番・1番の順番に圧下しています。
前後の写真の「歯の位置」を比べながら読んでください
上顎は下のバナーをクリック↓
②
下顎4.5.6番を側方に拡大します。この場合、下顎左右の6-6番の口蓋側最大豊隆部が36mm以上になる様にします。世界平均は36mm、堀米の医院の100名の患者の非抜歯の場合 の平均は38.5㎜です。7番は口蓋側によっていたら7番も加えます。ほとんどの場合7番は頬側に位置していますので
拡大は必要がない場合が多いです。この患者さんは右のみ7・6番がありますのでここを拡大します。左は矯正終了後に6番にインプラントを入れる予定です。
7番が交差咬合で舌側に倒れている場合があります。この時は拡大上で7番を起こしますが、一時的に咬合を上げて開口状態になるときがあります。
要注意です。
その症例を紹介
「白いバナー」をクリック⇓
このとき3番・6番のみに、向こうに「最適アタッチメント」を付けてもらいます。この4か所でないと、拡大の際に拡大の装置のずれがひどくなります。
上顎と同じ#5から#14までの10ステージを2m拡大します。
上下で拡大の量が違う場合は、それぞれ6-6間が36mm以上になるに
それぞれ拡大します。
③
2mmの拡大が終わったら、#15から7番.6番.54番・3番・2-2番の順番で遠心に歯を移動します。ステージングをご覧ください。
下顎のステージングをご覧ください。
下顎の3-3番は#1から、3番、2番、1番の順に圧下します。
咬合平面を見て、1番、2番、3番の順で圧する場合もあります。
7番・6番の遠心の移動が終わりました。
この歯の移動は各ステージ2mm以内にします。
もっと移動させる場合はこのパターンを3回に分けます
結果6か月ごとの移動になります
④
4・5番を2本同時に遠心に移動させます。
ステージングをご覧ください。
⑤
3番を遠心に移動させます。
この時、上顎2-2番には「バイトランプ」を向こうに入れてもらっています。
ステージングをご覧ください。
⑥
2-2番を遠心に移動させます。
ステージングをご覧ください
ここからが一番大事です。
下顎の左の2・3番の間が空いていますが
左下2番が遠心に行くのは
骨の中を移動するので問題ありません
が、それに伴い2-1番が回転、頬側へ出てきます。
ここでCTを確認します。
⑦
初診時の3DCTと1年後の「前歯部の骨の状態」の比較
下顎前歯部歯は、歯並びは良くなっていますが
皮質骨は少なくなっています。ジグリングは起こしていません。
ビフォー・アフターを比較してください。舌側はOKですが
頬側は下顎の2-2番が皮質骨をやぶっている途中です。
ゆっくりと動かし「テント」を張ります。
今までは1週間ごとにマウスピースシートを交換していましたが
ここからは2週間に一度の交換に変えます!
(#55から#62までは2週間毎ごとにシートを交換)
⑧
問題は、下顎の左の1番が回転してきて
下顎の右の2番が頬側へ移動してくることです。
ゆっくりと移動させないと骨がついてきません。
ここからは3週間(21日)毎に変えます。
(#63から#72までは3週間毎にシートを交換)
⑨
1週間毎に上下を交換なら72週(1年5か月)で下顎は終了
下顎は途中から2,3週間毎なので上顎より22週遅くなります。
⑩
下顎は72週→94週
#1から#54まで1週毎、#55から#62までは2週間毎
#63から#72までは3週間毎にシートを交換
1週x54+2週X(#62-#54)+3週X(#71-#63)=94週
この症例の実際のクリンチエックへの指示内容
(Phase Ⅰ 1回目 2023年6月1日)Dr. Horimai
⓪絶対に歯はまとめて一括では動かさないでください。歯を動かす場合は、片顎の左右で、1本だけの歯を動かしてください。 つまり一顎で同時に歯を動かす場合は、歯は上顎の右片顎の1本だけ、上顎の左で1本だけ、下顎の右で1本だけ、下顎の左で1本だけを動かしてください。 ただし、4番5番と2-2番に限り同時に動かしてください。遠心の歯から、一歯ずつ順番に遠心に動かしてください。 このプログラムが出来ないなら、目が見えるベテランの人に代わってください。改善しないならアライン社に直接言います。こちらは1million$患者さんから頂いています。こちらは真剣です。
①下顎の左の小臼歯は遠心に移動してくださいださい。
②ステージ#5から#14までの間に上下顎両側4,5,6番を側方へのみ、2㎜拡大(片側1,0㎜)を完結してください。上下顎左右の7番は側方拡大の動きから除外してください。 4,5,6番は1ブロックとして移動してください。絶対に4,5,6番の移動量をバラバラに変えないでください。頬側へ移動しすぎになる可能性があっても、必ず移動量はすべて同量にしてください。
③頬舌的な個々の歯のずれの改善(移動しすぎた歯の修正や不足分の追加移動)や側方以外(遠心移動など)への移動は、側方拡大の完了後に行うように設定してください。
④ステージ#5から上下顎両側3番と上下顎両側6番のみに最適アタッチメントをつけてください。 それ以外にはアタッチメントをつけないでください。 歯が補綴されている下顎右の6番、上顎右の6番、上顎左の5,6番の場合のは、代わりに小臼歯(5番優先で5がダメなら4番と7番)へ最適アタッチメントをつけて下さい。最適アタッチメントは、噛み合わせたときに対合歯と当たって干渉しない位置につけてください。
⑤上顎左右の3番と下顎左右の6番へボタンカットを入れてください。
❻ステージ#15からつけれる歯の全てに最適アタッチメントをつけてください。 最適アタッチメントは、噛み合わせたときに対合歯と当たって干渉しない位置につけてください。
❼#15から下顎に合わせ上顎を遠心に移動してください。歯牙の遠心移動は一歯ずつ行います。
⑧先に臼歯部を一歯ずつ遠心に動かします。7番の移動が完了したら6番、次は5番4番は一緒に動かして、臼歯部の移動が完了したら3番、2ー2番と移動してください。 それぞれの歯の移動は1歯2mm以内です。大臼歯を1本ずつ最初に遠心に動かしたら、4番5番は一緒に遠心に動かし、3番は単独、前歯の2-2番は一緒に遠心に動かすようして、次は最初の臼歯の動きにもどるというように繰り返してください。 もう一度言います。大臼歯を1本ずつ最初に遠心に動かしたら、4番5番は一緒に動かし、3番は単独、前歯の2-2番は一緒に遠心に動かすようして、次は最初の臼歯の動きにもどるというように繰り返してください。
⑨3回目の移動は最後の移動にします。最後の遠心移動も最大2mmです。
⑩2-2の歯が遠心に動く際には、最初から最終の位置まで、それぞれの歯を最短距離で移動させてください。歯が歯の挺出している場合は圧下しながら移動させてください。
⑪上下顎前歯2-2番は、小臼歯部と3番が遠心に移動して、前歯部2-2番と隙間が出来るまでは動かさないでください。下顎前歯を挺出させないでください。 臼歯部の移動あとで前歯部は遠心に動かします。前歯部は絶対に近心に動かさないでください。3番の遠心移動で2-2番の遠心移動の隙間ができたら2-2番の遠心移動です。それができないなら、1回目、2回目の2-2番の動きはキャンセルしてください。
⑫上顎5番遠心と下顎6番近心を咬合接触させて、1歯対2歯の緊密なⅠ級咬合にしてください。
⑬上下顎前歯を咬合接触させてください。上下顎前歯正中を一致させてください。
⑭2番は必ず咬合させてください。プレシジョンカットのフックカットを一切設置しないでください。
⓯#1から上下顎前歯の圧下をしてください。上下顎前歯部の圧下は、上下顎両側3番→下顎両側2番→下顎両側1番の順に3ステージ毎に交互に移動させてください。
⑰上顎ないし下顎前歯の圧下が必要な場合は上顎4前歯へバイトランプを設定してください。バイトランプの位置は下顎前歯最終位置の切縁の高さに常に一致させてください。
⑱小臼歯が大きく捻転している場合は、正常な歯の向きに修正してください。
(Phase Ⅰ 1回目 2023年6月1日)Dr. Horimai
⓪絶対に歯はまとめて一括では動かさないでください。歯を動かす場合は、片顎の左右で、1本だけの歯を動かしてください。 つまり一顎で同時に歯を動かす場合は、歯は上顎の右片顎の1本だけ、上顎の左で1本だけ、下顎の右で1本だけ、下顎の左で1本だけを動かしてください。 ただし、4番5番と2-2番に限り同時に動かしてください。遠心の歯から、一歯ずつ順番に遠心に動かしてください。 このプログラムが出来ないなら、目が見えるベテランの人に代わってください。改善しないならアライン社に直接言います。こちらは1million$患者さんから頂いています。こちらは真剣です。
⑲99ステージで治療が完了でずに途中で終わっても大丈夫ですので、必ず上記の指示を実行してください。
(Phase Ⅰ 1回目 2023年4月1日)Dr. Horimai
⑳上下顎の前歯部2-2番は最初に、3-3の近心から1ー1間の全ての歯間の上下5か所の上下を0.2mmずつIPRしてください。
㉑上下顎は遠心に移動させて上下顎の前歯は咬合させてください。上下顎を上下顎にあわせて動かしてください。
1. 最初のセットアップ
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2024/05/11 0:03
先生へ * A-P(前後的)関係の変更をご指示いただきましたが、オーバージェット不足により、フルクラス1を達成できておりません。この治療計画を十分にご確認の上、更なる変更が必要な場合はご指示をお願いいたします。 * ご提出いただいた印象またはスキャンにて様々な状態が見受けられましたため、最後臼歯の遠心面をトリミングするか、完全に取り除く必要がございました。印象/スキャンの問題に関する更なる情報をご希望の場合は、以下の歯牙をご参照くださいまた・
この画像をクリンチェック治療計画と比較して、アライナーで覆われる歯牙をご確認ください。 * 受領いたしました印象/スキャンに不鮮明な箇所がございました。」
資料を基に不鮮明な箇所UL1,UL2,UL7,LL3,LL2,LL1,LR1,LR2にディテール処理を行いました。本クリンチェック治療計画の変更または承認を行う前に、臨床歯冠形態が適切に再現されているかにつき充分に評価して下さい。印象の問題についての更なる情報につきましては、下記をご参照ください * 本症例の作成に遅れが生じないよう進めております。
資料に基づき可能な限り印象をディテール処理しております。
ご確認いただき、変更が必要な場合は、不鮮明箇所を取り除いた、新しい印象のご提出を推奨いたします。 * トリミング処理された歯牙を本クリンチェック治療計画で移動しております。アライナーで覆われている部分が不十分な為、臨床上、完全には移動が生じない可能性がございます。 * プレシジョンカットの有無に関わらず、犬歯のルートコントロール用最適アタッチメント: 犬歯にSmartForceアライナーアクティベーションと最適アタッチメントが併用され、プレシジョンカットの有無に関わらず歯根の移動をコントロールしています。プレッシャーポイントは本治療計画では使用しておりません。 よろしくお願いいたします
インビザライン矯正の症例①
抜歯するかどうか?
インビザライン矯正のシュミレーションの
クリンチェックでビフォー(青)・アフター(白)を見ます
この患者さんは抜歯なし!
を希望しました。
下顎左右5番は大きく傾いているからです
あと上顎左右の4番も抜歯が必須です
右は「青はビフォー」・「白がアフター」
下の「青のビフォー」と「白のアフター」を比べてください。
抜歯なしでは歯が骨から飛び出ます!
患者の希望の「抜歯しない状態」では、歯が骨から飛び出し骨と骨の上についていた歯茎も同時になくなります。
また骨から飛び出た歯は骨の裏打ちがなくなり歯が凍みだします。
最悪の場合その歯の神経は死にます!
また最終的には歯が抜けてきます!
実は私は、全国43医院のこのようなトラブルを解決するために
毎日のように全国を奔走していました
私は何度もこのようなトラブルを解決してきました
下の写真の、左の「上顎の4番抜歯」の場合は歯は飛び出ませんが
右の上顎は抜歯しないと歯が骨から飛び出ます!
下顎も左右の5番を抜歯した場合は歯が飛び出ません。
右の抜歯しない方は歯が骨から飛び出ます!
最初の青と後の白の位置を比べてください。
抜歯なしでは治療は無理なので治療はお断りしました。
インビザライン矯正の症例②
上顎前突で下顎が見えない症例です。
下顎を拡大しても歯が
骨から飛び出ない設計
抜歯せずに下顎の前歯部を圧下させます
下顎の2-2番の歯を見てください。
歯頚部がかなり咬合面側で歯が上に出ています。
この場合歯を骨に「圧下」(めり込ませる)させます。
骨は左右の3番の歯根膜がテントを
張りめぐらしてくれて骨を作ってくれます。
歯根膜の細胞は「骨由来」です。歯根膜が非常に骨には大事です。
だからインプラントよりも自分の歯の方がよいのです。
インプラントに歯根膜はありません。
移植の「ウルトラC!」を参照
ビフォー
歯を圧下する場合
頬側に移動するのは最高で1mm以内です
その場合・歯のIPR(ストリッピング)を考えます。
治療前に動きを予測して
IPRを一番先に行います
歯を頬側に傾斜しないように肢体移動すれば
「骨から飛び出す」可能性があります。
一方・歯を骨にめり込ませる「圧下」では
3番から3番の歯根膜の間に骨がテントを張るようにして骨が出来ます。
ワイヤー矯正では、歯の移動はほとんど弱い骨の中の傾斜移動のため
このようなことは起こりません。
対してマウスピース矯正の場合は
「歯が平行に移動する強い力の肢体移動」
が多いです。
IPRについて⇓
ビフォー(青)・アフター(白)
歯が圧下するので歯が骨からはみ出ません。
インビザライン矯正の症例③
前歯部の圧下は頬側の骨の厚さを必ず確認します。
この症例は
骨が薄いです
抜歯を避けるための拡大は、そうとう気を付けます。
拡大しすぎで骨から歯が飛び出ないようにします。
患者さんの口腔内は必ず来院した時は
まず最初にここを確認します。
インビザライン矯正の症例⑥
青がビフォー・白がアフターです
IPRの時期が遅いと
歯が骨から飛び出ることが良くあります
同じ症例です
青のビフォー・白のアフターを比べてください。
IPRを先にすると歯は引っ込みました!
最初の青と白のアフターを比べて
歯が出ていないか?
インビザライン矯正のクリンチェックで比べます。
インビザライン矯正の症例⑦
左は4番を抜歯しないと骨から歯が飛び出ます
右は4番抜歯のために逆に前歯が引っ込みます
「4番抜歯なら矯正はしない」
ということで治療はお断りしました
この患者さんは8番は抜歯しました。やる気はありました。
インビザライン矯正の症例⑧
珍しい抜歯のケースです
これは「上顎左の4番」のみを抜いて
左の8番を歯列に残しました
ビフォー
アフター(上顎左の4番を抜き8番を残す)
左の4番(抜歯済み)5番・8番を見てください
ビフォーアフター(正面)
ビフォーアフター(左側)
左の4番抜歯をする代わりに8番を加えています。
下顎のビフォーアフター
下顎は非抜歯・歯が飛び出ていません
インビザライン矯正の治療期間のルール
インビザライン矯正の症例⑭
4番を4本抜歯します
ですが8番を残す場合です
抜歯する際は必ず3番4番に良くある
「ガイド」を必ず確認します
(上顎)
上顎にある場合は必ず下顎にもあります。
これはペアです。
ビフォーアフターで
ガイドが崩れていないか?
必ず確認します。
4番抜歯ではガイドが少なくなる
場合があります。