③・ワイヤー矯正の場合は白いブラケット「InVu(インビュー)」を使用しています!

矯正で歯に着ける装置は「ブラケット」と言います

それはInVuは「壊れやすい」「脱離しやすい」からです!

歯につけるブラケットを「壊れにくい」「取れにくい」物にするのなら「金属ブラケット」や「ジルコニアブラケット(白い)」のにしています。値段もこっちのほうが安いです。

ではなぜ
「金属ブラケット」「ジルコニアブラケット(白い)」
のにしないのでしょうか?

ちなみに「ジルコニアブラケット」(白)と同様に

壊れにくい「サファイアブラケット」(白)もあります

購入先は「バルビゾン」

当院はお子様の歯の歯根を

短くさせません!

「小児歯科」のページで述べている「蝶形骨後頭骨結合」が終了する・18歳~20歳ごろに、6歳ぐらいに生えてきた永久歯の歯根が完全に固まります。

歯根が完全に固まるまでに、永久歯に過度な刺激を与えると、歯の「歯根が吸収」して短くなってしまいます!

永久歯に異常な力がかかったらブラケットが「壊れる」「脱離する」ことで、歯への刺激が無くなり、歯へのダメージを防ぐことができます。

←10歳の時から「金属ブラケット」を使用し、歯根吸収を起こした症例(撮影時14歳)

10歳ぐらいから18歳ぐらいの時期にワイヤー矯正をやっていた方が、大人になって来院した時のパノラマ写真をみると、このように1-1番や2-2番、さらには6-6番の歯根がすべて短くなっている!のを多数確認しています。

私は、患者さんから「ブラケットが壊れた!」「ブラケットが外れた!」と言われたら、「安全装置が働いた!」
と大歓迎します!

子供は、歯の装置のことは考えず、口の中で予想外の動きをします。
だから、口の中で異常な力が働いたら、それを消す作用が必要です。

InVeは基準よりも異常な力がかかった時に「壊れてくれる」「外れてくれる」ので安心です!


また、Invuを歯に接着するボンドも、外れやすい物を使っています。

「小児歯科・バンドの選び方」を参照

当院はお子様の歯の歯根を

短くさせません!(アゲイン)

それと同じ事で歯科で、歯に入れる「差し歯」や「クラウン」(金属のかぶせ物)の補綴物も、取れてきて大歓迎!なのです。

歯は何か異常な要因がないと外れてきません。そのまま問題を解決しなければ、最悪歯が歯根から2つに割れてしまいます。

歯が割れると人間は「大食細胞」を大量に作り 炎症が他の骨に波及しないようにします。

そうすると、この割れた所の骨は短期間で骨吸収を起こし、急激に骨が減ってしまします。

こうなると、一刻も早く抜歯しなければなりません!

←歯根破折した症例
(CT写真)

❶この症例は、最初は3・4番の単冠と⑤6⑦のインプラントのBr(ブリッジ)に分かれれていました(上左の写真)。

❷⑤6⑦のインプラントBrが良く脱離してくるので「3・4番の単冠と⑤6⑦のインプラントBrをつないで取れないようにしてくれ!」という患者さんの強い申し出がありました。

❸言われる通りに2つを1つに繋ぎました。(上右の写真・青の⇒で比較)
これでインプラントBrは外れてこなくなると思いきや、1か月たたないうちに、4番の歯が、真っ二つに割れてきました。またその歯の周りが張れてきました!

❹歯のかぶせ物に何かあっても、外れることができない(脱離できない)ようながんじがらめの状態になると、このような最悪の事態になります。

この4番は、③④⑤6⑦のBrを一旦外して、④番を抜歯し、Brを修正しました。

歯が脱離することは、「悪」ではありません。
むしろ「安全装置」が働いた!と喜ぶべきです。

4番の根の破折(3DCT写真)

典型的な「歯根破折」のX線写真

当院の矯正ブラケットは「壊れやすい」「外れやすい」ことを最初に説明します。


また、同様に「差し歯」「クラウン」が外れてきても、基準以上の力が歯にかかると外れてくる、歯を保護する「緩い接着剤」を使用している事を説明します。


30年前、「ケタック」という接着剤で歯を接着すると、補綴物が全く取れてこなかったのですが、当時歯根破折が異常に増えました。

「ケタック」の開発企業は、1年後に 硬さをやや 「柔らかく」なるように改良しました。